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~僕が感じた民謡の世界~

思い返してみると僕は、ブルガリアンヴォイス、セリック、古楽、ブラジルやアジア系など諸外国の民族音楽を好んで聴いてきましたが、自国の民謡には触れてきませんでした。

僕が活動を開始した80年代から90年代というのは、西洋音楽への憧れが強く、和の世界は敬遠されがちな雰囲気がどことなく漂っていた故かも知れません。
しかし、当時の海外には、東洋の世界観を上手く取り入れているアーティストも数多く存在しており、逆輸入された「和」や「東洋」の世界に深い感銘や感動を受けつつも、 日本人である自分にそのような表現ができていないという歯痒さや、嫉妬心さえも覚えたことを思い出します。
その想いは、僕自身の音楽活動の一端に反映され、どこか情熱的になれない自分を感じながらも「表現者」として自分の確かな居場所を探しあぐねていたようにも思えます。

こうして20年余りを過ごしてきたある日、民謡をアレンジする仕事に携わる機会に恵まれました。
これまで触れてこなかった民謡の謎めいた旋律やリズム感。

戸惑いつつも手をつけてみると、思った以上に面白い世界に仕上がり、新鮮な衝撃を感じたのを昨日のことのように鮮明に思い出します。

この時に受けた衝撃が発端となり、もっとこの世界観を突き詰めたいという衝動からNeoBallad(ネオバラッド)を結成いたしました。
2012年に手探りで始動したプロジェクトでしたが、今ではここが【自分自身の居場所】と感じるほど僕の持ち得る要素を惜しみなく注げる場所となりました。

日本の民謡は本当に素晴らしい。
日本人はこんなにもおおらかで、ユニークなのかという感動と共に、先人達の想いを胸に響かせてくれます。


天地人神心

~天地人神心~TenChiJinShinShin


【天地人神心】(てんちじんしんしん)は僕が感じた民謡の世界を表した造語です。

「天心、地心、人心、神心」

この四つの「心」は、どれか一つが欠けても成り立ちません。

互いを思いやり、敬う。

その、すべての想いを受け入れた一つの心。
「天地人神心」の心と共にNeoBalladは活動して参ります。

僕が日本民謡に感じた思いを独自の解釈を加えて体現する『NeoBallad』
ジャンルの枠組みを超えた音楽やその思いを、
NeoBalladというフィルターを通して共有することが出来れば幸いです。

平成二十五年 一月
上領 亘

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